「押しますよ!」
背中を指圧並に押される
午前8時24分
板橋駅埼京線通勤快速新宿行
押し込まれたと同時に尻が半分ドアに持っていかれる。
大事な財布が挟まる。
進行方向に頭をむけ、左手は鞄、右手はドアの上に手をかけ乗ろうとした名残から前ね人の頭の上にのったまま。
カーブの反動で吐きそうになる。
池袋、人がもののように電車から溢れ出る。
その流れで俺は一番先にホームに投げ出される。
そしてまた凄い勢いで中に押し込まれる。
今度は吊り革に手が届きそうだと思ったも束の間。隣人の口臭が酷く近寄りがたい。
マフラー越しの呼吸に切り換える。
また身動きがとれないまま新宿着。
解放された、スキーシューズを脱いだような、筋トレを終えたような。
汗がひく。
満員電車での通勤は仕方ないにしても、本数増やすとか、定員減らすとかなんか策はないのかな…
でもドル箱路線なんだろなぁとどーでもいいことを考えていたら小田急線はいつもの駅に着いていた。
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