2014年1月21日火曜日

セフィーロA32

今回は思い出の初マイカー、2代目日産セフィーロエクシモ2Lについてつらつらと。

このセダンは亡くなった祖父の形見として頂いたものだった。なんの変哲もないドンガラセダン。「オヤジ臭いな」そう思って乗り始めたら、この変哲のなさが心地よいものに変わっていったのは自分でも驚いた。

ふんわりした大柄なシート、剛性感のゆるいボディー、静かなエンジンと楽ちん要素がたくさん。ヘッドライトだってオートだった。定年退職した人が乗る車!みたいな偏見が乗り出した当時はあった。

しかし、乗り出して一年くらいして色々調べてみると、なかなかどうして日産のヒットモデルであったことが判明する。北米市場を視野に入れた設計であるがための大きなシートと広い車内。リヤシートで脚も組めた。搭載されるVQエンジンは世界でもっとも優れたエンジンとして10年連続表彰され、その初搭載モデルがこのセフィーロ。剛性感が緩いのはショックをボディーでいなす設計であったことなど、当時の日産の設計コンセプトから感心してしまうことが多かった。特にエンジンのフィーリングは素晴らしく、清々しいエグゾーストノートとともにスカッと回るV6 DOHC 2L。走りだしこそ遅いが、中速域からの伸びは気持ち良いもの。ロードノイズが少ないので余計にエンジン音が気になるが、その期待に応えてくれる名機だった。

9万キロで譲り受け、20万キロまで乗り昨年廃車にした。
まだまだ乗りたい気持ちはあったけど、下回りが錆びてどうにもならなく、春の車検を諦めた。東北の塩カルには太刀打ちできなかった。

いまでも街ですれ違うと乗りたいなと思う。(大概おじさんが運転してるけどw)